炎症性腸疾患(IBD)のひとつである潰瘍性大腸炎(UC)と特発性大腿骨頭壊死(ION)の人のちょっとした日々。
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チェ・ゲバラ伝

 読みたかった本。著者は元新聞記者ということでなるほど資料に基づいた本であると思う。

 ボリビア日記ではボリビアに至るところがクライマックス的なのだが、それまでのメキシコ〜キューバへの蜂起、日本など世界を回ったことなど色々書かれている。ゲバラが結局キューバが自立してやっていくには、砂糖の輸出先をアメリカへの依存をソ連にしたって意味がない、真の意味での工業国にならなければという強い信念をずっと持ち続けているというのは、本当に恐れ入る。それからその性格も・・・。著者は実際に南米を旅して、良くいえばゆるりとした悪く言えばすべてがいい加減的な南米的性格をもった人のことを何度も取り上げているのだが、ゲバラの献身的かつ厳格さをあまりにも「まれにみる」ものとして書いている。だからといってゲバラの親や兄弟がそうであるかというとそうではなく、ゲバラだけに現れた「特異な性質」だった、としている。ゲバラはインドに寄ったあと、日本を見て、皆が真面目に働く国民性に胸を打たれたらしい。なるほどそういう見かたもあることに内にいればわからない。それから最初の妻との結婚というか、すべての思想をともにすることの幸せを書いている。カストロへの最後の手紙を読んだだけで泣けます。序文にて、人が革命家になることは容易ではないことだが必ずしも難しくはない。しかし革命家であり続けることは難しい。チェゲバラを一言でいえば、革命家であり続けた男と言えるだろう。

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